「さつま寿」「神座(かみくら)」「池の鶴」という人気銘柄を造る、
尾込商店を訪問しました。
蔵というと、自然の中にあるというイメージが強いのですが、
尾込商店は、川辺の商店街を曲がったすぐの所にあります。
到着した時には、蔵の入り口の所でご婦人達が芋切りをしていました。
 まずは事務所で、尾込さんからお話を聞きました。
11月1日の焼酎の日の会合あるということで、
あまりゆっくりと話はできませんでしたが、
飾り気のない純朴な人柄を感じました。


 いよいよ楽しみにしていた蔵見学です。
案内は、蔵人の瀧山さんが解りやすく案内してくれました
初めは小さな蔵を想像していたのですが、思っていた以上に大きな印象を受けました。
蔵に入り、
まずはご婦人達の芋洗い、
手作業で、芋の上下・痛んでいる所を丹念に切り洗っていきます
手作業で処理するのは少ないそうです。
横から2階へ行くと中一階の所に、第一醗酵室があります。
第一発酵は雑菌が入り易いそうで小部屋で仕込んでいました。
二階麹を作る三角棚・蒸し器があります。
その階を移動してゆくと、タンクの中で静かに息付いている、
2次もろみがありました。(高い位置を移動するので少々怖かった…)
その先には大きな蒸留機です。
その横に、蒸留して溜まるタンクがあり、
出来立てを飲ましていただきました
40度あるということでしたが、ピリピリッと暴れる感じと、さつま寿の独特な匂いと、すっと通る喉越し美味しかった
蔵で無いと味わえない、味でした
最後は貯蔵庫を見せてもらいました。背の高い大きなタンクが並んでいました。焦げ茶色で統一されたの貯蔵庫は、大変清潔感あるおしゃれな印象でした。
知り合いの大工に作ってもらい貯蔵に最適な温度になるように設計してもらい
床や壁に使った塗料は天然素材で舐めても平気。とのことでした。
 この頃のさつま寿は飲みやすくなったといわれ、ちょっと気に障ったらしく、
今年は、もう少し癖をだしていくそうです
今から、新酒が楽しみです
瀧山さんいわく、
私たちのソウルが入った焼酎を感じてくださいということでした。


尾込商店
《さつま寿・神座(かみくら)・池の鶴》

第一醗酵室の様子です

もろみを入れた後
発酵のため後ろの長い棒で三人でおはようと
言いながら上を脱ぎかき回すそうです
(今は機械が多いそうですが、手作業です)
ここで発酵させ
後ろに見える蒸留器で蒸留します